3 Bluetoothの利点と欠点

(1)ネットワークの標準規格
Bluetoothは,免許なしで自由に使うことのできる2.45GHz帯の電波を利用し,オープンでフリー(使用料金がかからない)規格ですが,ハード・ソフト共に規格を満足しているからと言ってBluetooth対応を謳うことはできません.

(2)低コスト
1Mbpsの速度で通信を行い,Bluetoothは機器間の距離が10m以内であれば障害物があっても利用することができます.また,Bluetoothは0.5平方インチの小型のトランシーバを利用するため,消費電力が小さく,製造コストも低く抑えることが可能です.

(3)認証会得が難
どんな機器とでも通信できるという最大のメリット,専門用語では「相互運用性(interoperability)」というが,実はこの相互運用性が普及の妨げになっています.相互運用性を確保するには,Bluetooth標準化団体の認証を得る必要があり,この認証を受けるのが一苦労どころではないらしく,このことにより,以前ならやたらと厳しい汎用的な規格を作ると,独自規格に走るメーカが必ず登場したものですが,Bluetoothは今のところそのような状況にはならなさそうです.

(4)価格の高さ
Bluetoothのチップ価格がまだ10ドル以上と高い.いくつも周辺機器をつないだりすることを考えると高すぎるといえます.しかし,来年には5ドル以下になるという予測もあります.また,モバイル・コンピューティング機器に無線通信機能を追加実装する際のコストが比較的高いという点もあります.



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