論理シミュレーション用エンジンの開発

システムLSIの時代には、 1 つのチップ上に、マイクロ・プロセッサや RAM などの多数の論理回路が搭載される。この場合、 LSI 設計は、既存のシステムを統合するという問題となる。 1 チップ上に極めて多数の素子が集積されるため、設計検証が非常に難しくなり、設計時間の大部分が、設計検証に費やされる。本研究では、新しい方式の高速論理シミュレーションエンジンを開発する。


シミュレーションエンジン


論理関数表現のためのデータ構造

n 変数論理関数を計算機上で表現するための BDD (2  分決定グラフ) とその拡張。
BDD は関数とその否定を同時に表現できる。また、変数の展開順序を決めれば BDD は一意的に定まる。 AND, OR, NOT 演算や等価性判定が高速に実行できる。多くの実用回路に対しては BDD はそれほど大きくはならない。多くの実用的な関数に対 して,真理値表や SOP よりも BDD の方がメモリは少なくてよい.そのため,論理設計の種々の問題は, BDD で表現すると能率よく解決できる場合が多い.


研究業績


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Copyright 2000, Yukihiro IGUCHI.