A/Dコンバータ+フォトトランジスタ+プリンタを組合せたスキャナ

大学3年の時、大学の勉強は気に入った科目だけやって、毎日電子工作ばかりしていました。MP-80というビットマップを印刷できるプリンタを20万円近く(もちろん、白黒)も出して購入。これがTドットづつヘッドを移動できることに着目、これにフォトトランジスタとランプをヘッドに装着し、スキャナとして用いました。このあと、1年位してから雑誌I/Oに同様の記事が出て、みんな同じことをかんがえるのだなあ思いました。ちゃんと投稿しておけばよかった。これで松田聖子(まだ20歳前)とかをみんなに請われるままにスキャンしてカレンダを作ってあげました。

 


EPROMを用いたファイルシステム

UVEPROMライタができたので、さあ何を作ろうかということになりました。当時私がつかっていたSharpのMZ-80Kは、ROMが4KB, RAMは16KBでした。BASICは、カセットテープからLOADするありさまで、とくにひどいのはアセンブラとエディタが別だったので、エディタをテープでロード、エディタでソースファイルを作り、それをテープに保存し、それからアセンブラをテープでロードし、ソースファイルをテープでロードしてアセンブルという手順となります。なんて,効率が悪いのでしょう。やになって、BASIC, アセンブラ、エディタをROMに焼き、外部にファイルシステムとしておくことにしました。当時、大変高価だったフロッピィディスクドライブ(30万円)は絶対買えないので、FDを立ち上げるコマンドを利用して、自作のROMファイルシステムが起動し、簡単なモニタにより、予めいれてあったプログラムを瞬時に読み込めるようにしました。これで、機械語の開発がぐっと楽になりました。この頃、第1回のマイクロマウス大会があり、武野先生がみんなで作ろうと発起人になり、横山さん、合田君、堀場君、石見君、井口などでマイクロマウスを作ることになり、私のPCも大活躍しました。


UVEPROM Writer

向殿ゼミの2年先輩の横山さん(私の電子工作の師匠、学生時代から電子回路の設計で食っていた人)が、2716のROMライタを作るよというので、私は弟子として基板を起こすのを手伝いました。サンハヤトの感光基板で、その当時はPCのプリンタはテキストしかだせませんでしたので、ケガキ針で赤いフィルムを削りました。何枚か製作し、何人かに実費でわけてあげました。8255とPROMが基板上にのり、昇圧するのが個別部品でしたので調整をした記憶があります。横山さんはTRS-80に、私はMZ-80Kに接続しました。書き込み時間などはおきまりのループ回数で制御するだけで、これでZ-80のアセンブリ言語を使えるようになった記憶があります。これを使って、MZ-80K内部のキャラクタジェネレータ用のROMのフォントをカタカナからひらがなに直しました。


デジタルクロック

高校生の時、学校が御茶ノ水にあったので帰りは、秋葉原ジャンク屋コースか、神保町古本屋コースのどちらかを1時間くらいぶらついてから帰ったものです。2年生のとき一時ブール代数とかデジタル回路にこって、当時はやりだしたTTL SN74シリーズを購入、カウンタを構成、7セグメントのLEDを購入しデジタルクロックを作りました。ただ、購入資金が足りなくて商用の電源(50Hz)を分周し、1分を作る分のICが買えませんでした。そのとき、ジャンク屋で1分間にT回転というシンクロナスモータを300円で発見。これとマイクロスイッチとを組み合わせて表示のみデジタルという時計を作りました。この当時、デジタル時計は高価で暗闇に赤く光る数字はとても美しく感じられました。しかし、長期間の使用にモータがへたり、ジージー音をだすようになりました。私は一向に気にならなかったのですが、家族から夜うるさくて眠れないと苦情がでて泣き泣き電源を抜いた思い出があります。その後、大学に入ってアルバイトをして、分周用のICを購入。音が出ない静かなデジタルクロックになりました。


トライアックを使った調光器

高校生の時作ったもの。ムード作りに最適とか書いてあって、初めて原理がよくわかって作れたので、数台作ってしまいました。でも、ムードには縁がなくて、結局電気ドリルの速度調整にばかり使っていました。


Cdsを用いた電灯自動点灯器

小学生の時、科学教材社に小遣いをにぎりしめて一人でバスに乗ってキットを買いに行きました。薄暗い店でした。家に買えって早速はんだづけ、通電したところ、コンデンサが大爆発部屋中紙のごみが花吹雪のように舞いました。手の上のアルミケースの中でコンデンサが燃えていました。これが私の電子工作デビューです。


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